久しぶりに長いの読んだ

ポリゴンの中身

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1Q84を読了したので以下感想など。ネタバレもあり。

天吾という男性と青豆という女性が主人公。
天吾は名前で青豆は苗字。天吾の苗字は割と初期に出てくるけど、なかなか出てこない青豆の名前が気になってたまらんかたよ。中盤あっさり出てきますが。あんまりイメージには合わない感じ(割とどうでもいい!)。
天吾サイド/青豆サイドが章毎に交互に描かれるスタイルで話がすすみます。
最初は何の関係もないように見えた2人の物語は事態に飲み込まれる事により近づいて行く、というより最初から繋がっていたんだけどその繋がりが徐々に明らかになっていく、と言った方がいいのかもしれない。ニアミスですれ違うところがまたもどかしい。

あらすじ、、はなんか話が複雑すぎて説明できないなぁ。
とある宗教団体をバックに、そこで起こっているという奇妙な話を知って小説として書き直した塾の数学講師兼小説志望の天吾。
その宗教団体のリーダーと関わった表向きはスポーツインストラクター、裏の家業は必殺仕置き人な女性、青豆。そして団体から依頼を受け青豆を追う牛河。
3人はいつの間にか自分が奇妙な世界にいることに気付く。

Book1を読んで、普通にエンターテイメント的な小説のように読み進めていたら
Book2で段々雲行きが怪しくなってきてなんか独自の世界観がすごすぎてちょっとついて行けなくなり、
Book3は青豆さんの逃走、追う牛河の話が中心に。そして最後は何もかも放り出して取り残して2人はこの本から出て行った。

いろんな伏線ぽいものやら設定やら謎やらそのまま残して物語は終わってしまった。
けど読者は本で書かれた事以外の事を知る方法はない。想像するしかない。
キレイに作られたネトゲの街も建物の中は大体張りぼてになっているように、本に書かれた事だけを見るしかない。
でもそれは現実も同じ事なのかもなぁ。自分が見た知ったことだけで自分の世界は出来てる。

話が逸れた
ような逸れてないような。
青豆と天吾は互いにすごくひかれあっててお互いを求めてるんだけど、そもそもの発端は小学生の頃、優等生で人気者だった天吾くんが親の宗教の関係で周りから浮きまくってた青豆さんをかばってあげた事がきっかけらしい。その程度の小さな思い出がこの壮大な「愛の物語」の種なのかと思うとなんだかもうちょっと運命的でドラマティックで奇跡みたいな何かが欲しいとか思ってしまうんだけど、まぁそんな事はどうでもいいわって思えるぐらいの勢いで「めでたしめでたし」になったのです。

Book2でリーダーが青豆さんに不穏な将来を告げてましたので、もしかしてこの先青豆さんが拉致されたりして酷い目にあったりするならあんまり読みたくないなぁと不安だったのですが全然そんな事はなく、かわりに牛河がえらい酷い目にあってちょっとかわいそうでした。

社長から借りた時に「読み終わったら『何が言いたかったのか』教えて」て言われたけど「愛が全て」ぐらいしか思いつきませんww
個人的に好きな登場人物はタマルさん。かこいい。とにかくクール。
タマルさんの話ならまた読んでみたいw
あ、やっぱり「タマルさんがかっこよかった」って言うべきかも。


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