2006.12.03 Sunday
偶に出る長文で語りたくなる衝動。
今回は食べ物の境界線についてです。
地元のお菓子メーカーのCMにこんなのがあります。<ボンサンクのシャンデレザンって言うんですけどね。
男の子と女の子が階段に腰掛けてお菓子を食べようとしています。
ところが男の子の手元が狂ってお菓子を落としてしまいます。がっくりする男の子。すかさず女の子は自分のお菓子を半分にして二人で半分ずつ仲良く食べます。そしてその半分を食べ終わった時、男の子はまだ足りないのか落ちたお菓子を拾って口許へ…その瞬間、女の子がビシィッと男の子の手を叩き、お菓子はあえなく吹っ飛んでいきます。(´・ω・`)となる男の子。
というCM。おばあちゃんと孫Verもあります(おばあちゃんがお菓子落とす)。
このCMを見て面白いなぁと思う人も多いと思いますが、私は正直「なんだかなぁ」と微妙な気分になったんです。
美味しいお菓子も落ちてしまえば女の子にハタかれるような、極端に言えば「けがらわしいモノ」になった訳です。
この、「美味しそうな食べ物」から、「そうでない何か(直接的に言えばゴミ)」への境界線ってなんだろうと。
もし食べ物に困っているような国の人がこのCMを見たらどうだろう、とかふと考えてしまったり。
でも、実際想像してみたんです。お菓子じゃなくても良いんですけど、例えば、とても美味しそうなサンドイッチがあるとします。ふかふかのパンに美味しそうな具が挟んであってかぶっとかぶりつきたくなるようなそんな感じの。
それがまた白いお皿にキレイに切って乗せられて、清潔なクロスのかかったテーブルに載せられています。美味しそうです。お腹減ってきます。どうぞって言われたら遠慮なく食べますよね。
じゃぁこのお皿が床に直接置いてあったら?
置いてあるのが地面だったら?
更にお皿もなくてサンドイッチ自体が地面に置いてあったら?(落ちているとも言うw)
しかも誰か踏んじゃって足跡がついてたら?
一番下は完璧に「ゴミ」と見なしてしまいます。
地面に直接も微妙。少なくとも食べません。
地面にお皿だと…なんか変な光景ですが食べるのにちょっと躊躇します。
美味しい料理だって食べ残した物とか、こぼれてしまったものはなんとなく嫌悪感を抱いてしまいます。
食べ物は大事にしないといけない。小さい頃親にそう教わりました。
他の命を奪って作られた物もありますし、自然の恵みであったり、いろんな人の苦労で作られたものもあります。そいう価値あるものを自分の糧として吸収するんですから大事な物です。
でもちょっとの状況の違いでこうも意識が変わってしまうのは何故でしょうか?つか私だけなんでしょうか?
大事な物だからこそ、食べ物という枠を外れた時に本能的に拒否してしまうんでしょうか?
その辺の境界線の場所はきっと個人個人の社会経験に基づくものだとは思うんですが、その境界はどこかにあり「魅力的で自分に取り入れたいモノ」から「けがらわしい排除すべきモノ」に反転してしまうんです。
その事に対して「食べ物とは大事なもの」という概念と矛盾が起きてある意味罪悪感があります。後ろめたい気分です。簡単に言えば「もったいない」とかそんな気持ちにも通じるものがあります。
冒頭のCMはそいう気持ちを正面から突きつけられて、そいでなんか微妙な気持ちになったんだと思うんですよね。CMが言いたいのは落ちてるのに食べたくなるようなとても美味しいお菓子だよって事はわかるんですけど。
ちなみにぐぐるさんに聞いてみた所、私と同じような意見をもつ人は見つかりませんでした…。少数派でしょうかねぇ(;´Д`)
+余談+
更にこのCMにはもう1つオフィスバージョンがありまして、それは男前の会社員が廊下を歩いてて秘書っぽい女の人が後をしずしずと付いていってます。そこへ、まぁかなりイケてない感じの別の男性社員が歩いてくるわけですが、何故か彼の周りには沢山の女性社員が取り巻いています。その訳は…そのお菓子をお土産で持っているからでした。そのお菓子に気づいた最初の女性もさっさとお土産社員の方へ乗り換えてしまうという…。
ちなみにそんなに美味しいのかどうかはこのお菓子は食べたことないのでわかりませんw
<<続きを隠す
今回は食べ物の境界線についてです。
地元のお菓子メーカーのCMにこんなのがあります。<ボンサンクのシャンデレザンって言うんですけどね。
男の子と女の子が階段に腰掛けてお菓子を食べようとしています。
ところが男の子の手元が狂ってお菓子を落としてしまいます。がっくりする男の子。すかさず女の子は自分のお菓子を半分にして二人で半分ずつ仲良く食べます。そしてその半分を食べ終わった時、男の子はまだ足りないのか落ちたお菓子を拾って口許へ…その瞬間、女の子がビシィッと男の子の手を叩き、お菓子はあえなく吹っ飛んでいきます。(´・ω・`)となる男の子。
というCM。おばあちゃんと孫Verもあります(おばあちゃんがお菓子落とす)。
このCMを見て面白いなぁと思う人も多いと思いますが、私は正直「なんだかなぁ」と微妙な気分になったんです。
美味しいお菓子も落ちてしまえば女の子にハタかれるような、極端に言えば「けがらわしいモノ」になった訳です。
この、「美味しそうな食べ物」から、「そうでない何か(直接的に言えばゴミ)」への境界線ってなんだろうと。
もし食べ物に困っているような国の人がこのCMを見たらどうだろう、とかふと考えてしまったり。
でも、実際想像してみたんです。お菓子じゃなくても良いんですけど、例えば、とても美味しそうなサンドイッチがあるとします。ふかふかのパンに美味しそうな具が挟んであってかぶっとかぶりつきたくなるようなそんな感じの。
それがまた白いお皿にキレイに切って乗せられて、清潔なクロスのかかったテーブルに載せられています。美味しそうです。お腹減ってきます。どうぞって言われたら遠慮なく食べますよね。
じゃぁこのお皿が床に直接置いてあったら?
置いてあるのが地面だったら?
更にお皿もなくてサンドイッチ自体が地面に置いてあったら?(落ちているとも言うw)
しかも誰か踏んじゃって足跡がついてたら?
一番下は完璧に「ゴミ」と見なしてしまいます。
地面に直接も微妙。少なくとも食べません。
地面にお皿だと…なんか変な光景ですが食べるのにちょっと躊躇します。
美味しい料理だって食べ残した物とか、こぼれてしまったものはなんとなく嫌悪感を抱いてしまいます。
食べ物は大事にしないといけない。小さい頃親にそう教わりました。
他の命を奪って作られた物もありますし、自然の恵みであったり、いろんな人の苦労で作られたものもあります。そいう価値あるものを自分の糧として吸収するんですから大事な物です。
でもちょっとの状況の違いでこうも意識が変わってしまうのは何故でしょうか?つか私だけなんでしょうか?
大事な物だからこそ、食べ物という枠を外れた時に本能的に拒否してしまうんでしょうか?
その辺の境界線の場所はきっと個人個人の社会経験に基づくものだとは思うんですが、その境界はどこかにあり「魅力的で自分に取り入れたいモノ」から「けがらわしい排除すべきモノ」に反転してしまうんです。
その事に対して「食べ物とは大事なもの」という概念と矛盾が起きてある意味罪悪感があります。後ろめたい気分です。簡単に言えば「もったいない」とかそんな気持ちにも通じるものがあります。
冒頭のCMはそいう気持ちを正面から突きつけられて、そいでなんか微妙な気持ちになったんだと思うんですよね。CMが言いたいのは落ちてるのに食べたくなるようなとても美味しいお菓子だよって事はわかるんですけど。
ちなみにぐぐるさんに聞いてみた所、私と同じような意見をもつ人は見つかりませんでした…。少数派でしょうかねぇ(;´Д`)
+余談+
更にこのCMにはもう1つオフィスバージョンがありまして、それは男前の会社員が廊下を歩いてて秘書っぽい女の人が後をしずしずと付いていってます。そこへ、まぁかなりイケてない感じの別の男性社員が歩いてくるわけですが、何故か彼の周りには沢山の女性社員が取り巻いています。その訳は…そのお菓子をお土産で持っているからでした。そのお菓子に気づいた最初の女性もさっさとお土産社員の方へ乗り換えてしまうという…。
ちなみにそんなに美味しいのかどうかはこのお菓子は食べたことないのでわかりませんw
<<続きを隠す