麻耶 雄嵩 「螢」

あらすじー
ファイヤフライ館と名付けられた山荘に集まった大学のオカルトクラブ6人。
招いたのはこの館を買い取ったそのクラブのOB。
この館で毎年、以前元々の持ち主が起こした惨劇を再現するという趣向で夏合宿として滞在する。殺人現場だった部屋を見学したり、肝試しをしたり盛り上がっていたのは初日だけ。次の日には殺人事件が起き、雨はやまず、橋は崩れて、6人は館の中に孤立してしまう。

感想ー
ミステリにつきものの「ミスリーディング」。読者にわざと間違った認識させるように書くというフェイントですが、本作の謎解明時に「Misleading」を「Misreading」してた事に気付き唖然となってしまったのに今朝もう一回見直してみたら「Misreading」したような気がする事がすでに「Misleading」だったという何を言ってるのか(ryのポルナレフ状態に。

麻耶作品こんなんばっかりww
素直な人が一番楽しめるんじゃないかと思う。
一応疑いながら読んでいったのにやっぱりはめられたw

…あんまり感想になってないなぁ。

でもラストに向かって真相が段々明らかになってくるのはほんともう読み終わっちゃうよ?ってぐらい後ろの方。ボリューム的にも数頁。
なのに怒濤の展開。最後だけは一気に読んだ方がいいな。

以下軽くネタバレ。
 
 
 
 
 
語り手と秘密を共有するミステリ。
まず語り手が誰かを曖昧に書かれているのでそこで妙な違和感を覚えつつ進む。山荘ものということで一気に6人の人物紹介がなされ軽く混乱する。
でも一人だけ明らかに描写がない人が。これに気付けば語り手はすぐに判明する。所々?ってなるような描写があるのも後から考えれば何のことはなかったり。

ボクっこなのか。まぁ最近の流行だしな。麻耶作品ならありかも。
百合か…。まぁありちゃありだな。麻耶作品ならありかも。

全部ミスリードww

結局最後に生き残ったのは誰なんだろうなぁ。
フィナーレの後は完全な沈黙。


久々に活字を追って楽しかった。
また何か読もう。
でも本って保存が困るんだよなぁ。
2009.07.17 Friday 09:05 | comments (0) | - | レビュー
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